iDempiereでは、レポートの項目の表示順番などは印刷書式(Print Format)として定義できるようになっており、クライアントレベルで印刷書式を定義するとユーザーが自由に印刷書式を編集する事ができます。そして、iDempiereではユーザーが編集しやすいように、ウィザードも用意されており、とても便利です。
このウィザードは、とても便利なのですが、マルチライン(段組み)情報は編集する事ができません。そのため、マルチライン(段組み)している印刷書式をウィザードを使用して編集するとマルチライン(段組み)情報が整合性がとれなくなり、エラーになる事があります。
これまでJPiereではサンプル的にマルチライン(段組み)している印刷書式もいくつかクライアントレベルで定義していましたが、ユーザーがウィザードを使用して、並び替えや項目(フィールド)の表示/非表示を切り替えた際にエラーが発生する可能性が高い事から、JPiereが用意するマルチライン(段組み)している印刷書式は、すべてシステムクライアントに定義する事にしました。
システムクライアントに定義されている印刷書式はユーザーが直接修正する事はできませんので、マルチライン(段組み)している印刷書式はシステムクライアントにする事で、ユーザーが不用意な編集を行い、エラーが表示される事を避ける事ができます。
そのためJPiereでは、クライアントレベルで定義している印刷書式をシステムレベルに変更するプロセスを作成致しました。クライアントレベルの印刷書式を指定して、実行するシステムクライアントの印刷書式に変更するユーティリティプロセスです。
クライアントレベルで定義した印刷書式を、システムレベルに定義しなおして他のクライアントでも使用できるようにしておきたい時などにご活用下さい。