オープンソースのERP iDempiereの受注伝票明細には原価(PriceCost)というフィールドがありますが、特に有効活用されているわけではりません。そこで、JPiereでは、品目マスタの原価を自動設定できるようにしました。
この事により、受注伝票毎に、粗利を把握する事ができるようになります。会計的に正確な利益ではありませんが、受注伝票の段階である程度の精度をもった利益がわかる事は、それなりにうれしいと思います。あくまでも管理目的の利益ですので、原価(PriceCost)のフィールドは自動設定後、手入力で修正する事もできるようにしています。品目原価がない品目や料金タイプなどは、必要に応じて手入力して下さい。
受注伝票明細と同じようにJPIERE-0183:見積伝票の明細にも原価を自動設定します。
品目原価の自動設定ロジック
受注伝票明細タブ
受注伝票明細に品目原価をセットする設定
名称フィールドに"JPIERE_SET_COST_TO_ORDER-LINE"と入力し、検索キーに次のいずれかを設定して下さい。
- SO…受注伝票明細だけに品目原価を設定します。
- PO…発注伝票明細だけに品目原価を設定します。
- BT…受注/発注伝票の明細の両方に品目原価の設定をします。
- NO…受注/発注伝票の明細に品目原価の設定はしません。
カスタマイズ情報
修正クラス
受注伝票明細のモデルバリデータにロジックを追加しています。
- JPiereOrderLineModelValidator
見積伝票明細はモデルクラスのbeforeSave()メソッドにロジックを追加しています。
- MEstimationLine