オープンソースのERP iDempiereの標準ユーザーインターフェースとなる"ウィンドウ"の大きな特徴のひとつは、単表表示と一覧表示(グリッド表示)を切り替えて操作する事です。
この一覧表示(グリッド表示)に表示されるレコード数はiDempiereの初期設定では25レコード毎にページング処理されるように設定されており、簡単に変更する事ができます。このページングするレコード数を少なくするだけでもiDempiereは早く&軽くなります。
ウィンドウの一覧表示でページングするレコード件数の設定を少なくする
ウィンドウの一覧表示でページングするレコードの件数の設定は下記のページを参照して下さい。
この早くなる理由は、【iDempiere Lab】iDempiereを早く&軽くするパラメータ設定2:ウィンドウの一覧表示に表示するフィールドは必要最小限にする とほぼ同じ理由ですね。
iDempiereのウィンドウは、単表表示と一覧表示を切り替える時など、画面に表示されているレコード件数分のループ処理が行われます。ページングの設定で、その件数を少なくしておけば、その分サーバーの負荷は少なくなりますし、ネットワークに流れるデータも少なくなり、ブラウザのレンダリング時間も短縮されるはずです。
おススメの設定は20件
ウィンドウの一覧表示でページングするレコードの件数の私のおススメの設定は"20件"です。標準設定が25件ですから20件にする事で、レコードの件数分ループされる処理が20%軽減される事になります。
【iDempiere Lab】iDempiereを早く&軽くするパラメータ設定2:ウィンドウの一覧表示に表示するフィールドは必要最小限にする と合わせて見直しすると、それなりに早く&軽くなっている事が体感できるのではないかと思います。
【補足説明】JPiereのページング設定の初期値は20件
オープンソースのERP iDempiereの日本商慣習対応ディストリビューションでプラグイン群のJPiere(ジェイピエール)では、標準ウィンドウでページングするレコード件数はバージョン3.1より20件にしています。
JPIERE-0014:フォームウィンドウのおススメの設定は10件
ウィンドウの一覧表示で1レコードの情報を複数行で表示できるJPiereのフォームウィンドウプラグインでは、思い切って10件の設定にする事をおススメ致します。
標準ウィンドウで10件にすると、確かにより早く&軽くなりますが、大きなディスプレイを使っている方にとっては、一覧表示がスカスカに感じてしまい違和感が出てきます。1レコードの情報を複数行に表示できるフォームウィンドウであれば、この違和感がなく使用できますので、思い切って10件にまで減らして、より快適にJPiereとiDempiereを操作する事ができます。
フォームウィンドウのページングの設定は、標準ウィンドウとは別に行う事ができます。下記を参照して下さい。