プライスリストのインポートプロセスです。
プライスリストのインポートの仕様
プライスリストのインポートは、既存のプライスリストのインポートテーブル(I_PriceList)を使用している所が、他のJPiereのインポートプロセスと違う所です。プライスリスト自体は、設定項目が少なく、標準のインポートテーブルで項目的にはほぼ足りているため、JPiereのプライスリストのインポート処理では流用する事にしました。
インポートプロセスも、レコード登録件数を表示するようにした以外は、カスタマイズは加えていません。
推奨のプライスリストのインポート手順
iDempiere標準のインポートプロセスでは、バージョンタブの名称欄は"プライスリストの名称 + 有効開始日"になってしまいます。さらに、バージョンタブのベースプライスリストは、最初に登録された(IDの値が小さい)プライスリストスキーマに固定されてしまいます。
そしてプライスリストは3タブ構成になっており、インポートファイルローダーでは一括で登録する事は難しいです。
これらの理由により、プライスリストはインポートファイルローダーとこのインポートプロセスを併用して登録する事をオススメします。
- プライスリストタブ(親タブ) … インポートファイルローダー
- バージョンタブ(子タブ) … インポートファイルローダー
- 品目価格タブ(孫タブ) … インポートプロセス
- 取引先別分岐価格設定(孫タブ) … インポートプロセス
初期環境設定を考えた場合、プライスリストは取引先グループや取引先マスタに設定する事を考えると品目マスタを登録する前にプライスリストタブの情報だけは登録しておく必要があります。そのような事を考慮して、インポートファイルローダーを使用して、プライスリストタブとバージョンタブを登録し、品目マスタを登録した後で、品目価格タブをインポートプロセスでインポート処理する手順は合理的です。