ドイツでは古いお城はホテルのように泊まれるようになっている事が多いらしく、私(萩原 秀明)が購入したドイツのガイドブックには古城ホテルとしていくつも紹介されていました。
iDempiereワールドワークショップは、ドイツ西側の都市コブレンツとコーヘンの間にある Hatzenportという小さな街の近くに建つBischofstein Castle を貸し切り行われました。
宿泊先となるお城へ移動
iDempiereのワールドカンファレンスが行われたクレーフェルトから、古城ホテルへ移動です。私はマルコ(イタリア)の車で、アントン(オーストリア)、ディーパック(インド)の4人で移動しました。車で約1時間半で到着。途中でディナーも食べました。ドイツでは普通の田舎の食堂なのかもしれませんが、日本人の私からみるととにかくオシャレに見えます。
ドイツの有名な高速道路アウトバーンも堪能。同乗者は、マルコ(イタリア/運転手)、ディーパック(インド)、アントン(オーストリア)。
城の風景…
私たちが泊まった古城ホテルは小高い山の上に建てられており、素晴らしい景色を堪能できます。
ここの古城ホテルは、プライベートなものとの事で普通は観光客が泊まるようなところではないようです。確かに私が購入したガイドブックにも掲載されていない…。
この古城ホテルは学校の宿泊を伴う行事や部活の合宿のようなイメージで使われているようで、泊まる所も先生用の1人部屋と生徒用の複数人部屋がありました。私は10人部屋を1人で使わせて頂きました。
城の風景2…
古城ホテルは、学校の宿舎のような作りになっていて、ハリーポッターの魔法学校のように私には感じられました。
卓球台やサッカーの遊具、バスケットコードなどちょっとしたリラクゼーション施設もありました。
城の外観…
古城ホテルは、小高い山の上にあり、その下を列車と道路が平行して走っています。走る列車の姿は「世界の車窓から」そのままな感じです。
山間部の谷を流れるモーゼル川にそって、道路と鉄道が走り、山の頂に建つ城。
ワインのテイスティング…
古城ホテルの近くのレストランでワインンのテイスティング。レストランでワインも作っているご主人が、ワインについて色々語ってくれました。テイスティングのマナーを知らない私は、「とりあえずお前は動くな」と言われました…。(´・ω・`)
そして、ここでビックサプライズ!アレン(フランス)が私にワインをプレゼントしれくれました。ありがとうアレン。アレンの笑顔とウィンクはほんとに素敵で、私のウィンクのレベルも3ぐらいいっきに上がった気がします。(^_-)-☆ アレンの笑顔とウィンクは、英語がいまいちな私を励ましてくれました!ありがとうアレン!!今度会う時には、私が日本酒をプレゼントするよ~!
アレンからワインをプレゼントされ、うれしくて大切に持っていたらジャケットをレストランに忘れてきてしまいました…。でも、それも後日アレンが車で取ってきてくれました!!ほんとうにありがとうアレン!そしてセルゲイ!
城の風景3…
お城の中には小さいですが教会もありました。それにしても天気がよい日のランチ会場からの景色は絶景でした!
コッヘムへ観光
ワークショップ3日目は早めに切り上げて夕方より近くのコッヘム出かけました。コッヘムは観光地のようで、多くの人が観光を楽しんでいました。
夕食はこのコッヘムでとったのですが、私はお腹の調子が良くなくて、あまり飲み食いできませんでした・・・残念‼
ワークショップの様子
ワークショップは、iDempiereリポジトリのメンテナーであるカルロスが色々と講義してくれたほか、ディスカッションしたり、事例紹介しあったり、バラエティー豊かな内容でした。
英語の聞き取りが難しい私でしたが、トーマス(ドイツ)がリアルタイムに近い状態で上記のWikiを更新してくれて、私の理解の手助けをしてくれました!ありがとうトーマス!
私も志願して4日目に「JPiere(Japan+iDempiere)のコンセプト」について英語で説明させて頂きました。JPiereでもっとも大切にしているコンセプトとして次の2つがあります。
- iDempiereからフォークしない
- iDempiereを最新のバージョンに更新できること
そして、JPiereの実装機能としていくつか紹介させて頂きました。その中でも次の3つはとても好評でした!
この3つのプラグインは、他の参加者のみなさんにとっても有益であったり、発見があったり、ノウハウを得たり出来たらしく、みなさんとても喜んでくれました。「HIDEAKI Magic」と総称されて、ワークショップ内でのディスカッションのネタになったり、ワークショップ外でも色々と話題になっていたようです。
このプレゼンテーションをした事で、私としてもより深く皆さんに受け入れてもらえたと思います。「Show me the code」というオープンソースでは有名な言葉がありますが、自分のコードを示した事で、エンジニアとして認めらてもらえた事を実感しました。
ワークショップ最終日の記念写真。
この日でお別れですが、インターネットを使っていつでもコミュニケーションできます!! 世界中の人々がインターネットを使って協力してひとつの事に取り組み、こうしてたまに会う事ができるのはとても良いなと思いました。
左から…
- カルロス(コロンビア)
- ディエゴ(コロンビア)
- トーマス(ドイツ)
- チャック(USA)※後列の一番背の高い人物
- ショーン(南アフリカ)※チャックの右となりの人物
- ロバート(スロバキア)※前列で座っている人物。
- デューク(ドイツ) ※ショーンの右となりの人物
- トマス(スロバキア)
- ディーパック(インド)
- 萩原秀明(日本)
- マルコ(イタリア)
- アントン(オーストリア)
- アレン(フランス)
- セルゲイ(フランス/ウクライナ)
ここには残念ながら写っていないけど…
- エバン(イギリス)
- ミルコ(ドイツ)
このカンファレンスとワークショップに参加するにあたり、旅費&滞在費のコスト面、約2週間という長期期間、私の英語力と色々と迷いはありましたが、参加してとてもよかったと思います。
日本人は私一人だけでしたし、英語に難がある私でしたが、疎外感などはまったく感じませんでした。なぜかなと自分なりに考えたところ、「みんなひとつの目標に向けて一緒に取り組む仲間」だからだという結論に至りました。国や言葉が違うだけで、みんなiDempiereに取り組む仲間なのです。iDempiereをより良いものにしてきたいと世界中で多くの仲間が思っています。
世界中の仲間が、ひとつの目標に向けて一緒に取り組み、協力し、認め合い、親交を深めていけるのはオープンソースの魅力のひとつだと強く思いました。国や企業、言葉の壁を超えて、こんな事ができるのはオープンソースならではでしょう! そしてコミュニティーベースで開発されているiDempiereだからこそ、仲間の絆はより深いものになるのだと思います。
オープンソースには経済的なメリットがよく強調されましが、それだけではないこのような魅力も伝えて行きたいなと思います。
ワークショップ終了後は、マルコが私の次の目的地フランクフルトまで送ってくれました。マルコは常に私の事を気にかけてくれて、車で色々なイベント会場に連れて行ってくれました。マルコがいてくれたおかげで、このカンファレンスとワークショップをエンジョイする事ができました。ありがとうマルコ!
番外編の番外編
ワークショップが終了した9/11(金)の夕方から、帰国する9/14(月)の夜までは、ノープランなドイツ観光旅行。
フランクフルト
ブンデスリーガ観戦:フランクフルト VS ケルン
ノープランな観光旅行だけど、サッカーのブンデスリーガの試合が開催されるのだけはチェック済み。チケットは既に5万枚以上売れているという事で「見れると良いな」程度の軽い気持ちで会場となるコメルツバンク・アレーナへ。運よくチケットが購入でき、ブンデスリーガ初観戦。長谷部選手も出場し、6-2という乱打戦でフランクフルトが勝利し大満足!
帰りの満員電車も満喫。運よく座れた席の前のおじさんが大声で歌っている…。「日本から来た」と行ったら「HASEBEー」といいながらハイタッチ!チケットは高額だったけど、思い切って購入して本当によかった!
サッカー会場では、日本人らしき人たちもちらほら見かけました。
デュッセルドルフ
ノープランなドイツ観光。デュッセルドルフ空港から日本に帰るために前泊しようとデュセルドルフの中央駅につくと、赤いサッカーユニフォームを着た人があちこちに!これはもしや試合があるのでは…とタクシーに乗って急いでホテルへ移動。
チェックインしてすぐにネットで調べてみると、13:30から試合があるとのこと。この時点で開始まで1時間切っている…。さすがに無理かなと思ったけど、ホテルのフロントの人や街の人々に助けられて試合の開始時間ちょうどに到着!
まさかの2日連続でブンデスリーガ観戦!!2部の試合だったけど、サポーターの応援の熱さはフランクフルトに負けていなかった。ホームのディュッセルドルフが3-0で勝利。2試合続けて大量得点の試合が観戦できるなんて幸運だ!ゴール後の雰囲気がたまらない!
ケルン
ノープランなドイツ観光。最終日はケルンへ大聖堂を見に行ってきました。駅を出たらすぐ目の前にある大聖堂の存在感に圧倒されました。(@。@;