ウィンドウのエクスポートアイコンから、CSV形式を選択してダウンロードして、そのままExcelでダウンロードすると日本語が文字化けします。
これは、不具合というわけではなく、iDempiereのエクスポートの処理で作成されるCSV形式のDataにはBOM(Byte Order Mark)の情報が付加されていないため、エクセルがファイルを開く時に文字コードを判断できないため文字化けが起きています。CSV形式のデータにBOMの情報は付加しても、付加しなくてもどちらでも良いとされており(一般的にはBOMの情報は付加しないUTF-8 without Signatureの場合が多いようです)、iDempiereの場合は不具合というよりは仕様と考えられます。
※BOMの情報が付加されている状態とはUTF-8 with Signatureです。BOMの情報が付加されていない状態とは、UTF-8 without Signatureの状態です。
文字化けしないようにCSV形式でダウンロードしたファイルをエクセルで開くためには、ダウンロードしたCSV形式のファイルの拡張子を".txt"に変更し、エクセルにインポートする際に、UTF-8を指定しする事で文字化けを回避する事ができます。
しかしながら、その作業は、ちょっとだけ面倒なので、JPiereではあらかじめBOMの情報を付加する事で、ダウンロードしたCSVファイルを直接エクセルで開いても、文字化けしないようにしました。
カスタマイズ情報
追加クラス
◆jpiere.base.plugin.org.adempiere.impexp.JPiereGridTabCSVExporter
iDempiereの標準のGridTabCSVExporterクラスにBOMを加える処理を加筆しただけ