現金出納帳(Cash book)はCompiereの頃からある機能ですが、iDempiereではメニュー上、非アクティブとなっており、使用する事は推奨されていない機能になっています。
推奨されない理由としては、現金出納帳(Cash book)を使用しなくても、出納帳(Bank Statement)を使用すれば、同様の処理ができるからだと思われます。金銭に関する取引を現金出納帳(Cash book)は使用せずに、すべて出納帳(Bank Statement)に記帳する事によりデータ管理上も好ましくなります。
それを踏まえて、あえて現金出納帳(Cash book)を使用するのであればという前提で、その使用方法を調査及び研究し、ここにまとめています。
現金出納帳(Cash book)はiDempiereでは、非アクティブとなっておりメニューに表示されません。そのため、現金出納帳(Cash book)をアクティブにして、メニューに表示させます。
システムクライアントにログインし、メニュー設定ウィンドウで、次のメニューをアクティブにして下さい。
- 現金出納帳マスタ(Cashbook)
- 現金出納帳(Cash Journal)
- 現金出納帳明細レポート(Cash Journal detail)
そして、上記メニューのウィンドウやレポート自体も非アクティブになっていますので、それぞれズームして、アクティブに設定して下さい。
現金出納帳を記帳するためには、現金出納帳マスタを登録する必要があります。
現金出納帳(Cash book)マスタを登録すると、現金出納帳(Cash Journal)ウィンドウで記帳する事ができます。
現金出納帳(Cash book)を利用すると、伝票の結びつきが、”消込伝票”で分岐する事になります。この事はデータに一貫性が失われ、データ分析の際に好ましくありません。
出納帳(Bank Statement)でも現金出納帳(Cash book)と同様の機能がありますので、金銭に係る取引をすべて出納帳で記帳する事により、あらゆる取引を一連の伝票の結びつきで管理する事ができます。
- 上記は業務フローではありません。伝票の結びつきを表したものです。
- 上記の伝票の結びつきは必ずできる結びつきだけを表記しています。処理によっては、ここで表現している以外の伝票の結びつきができる事もあります。